北アルプス:後立山縦走  (9/24日 3日目)
【山行日】 09年09月22日〜28日
【登山口】 長野県北安曇郡小谷村 栂池自然公園登山口
【下山口】 長野県大町市扇沢 扇沢登山口
【参加者】 単独
【天 気】 晴れ
【コース】 天狗山荘テント場〜不帰瞼〜唐松岳〜唐松岳テント場(泊)

夜中にテントの外に出てみると、震え上がるほど寒い代わりに頭上を見上げれば満点の星空でした。ひとつひとつの星が明るく輝いています。「へぇ〜、こんなに星があったのか?」と、思うほど漆黒の夜空一杯に散りばめられております。ロマンチックとは縁遠い私でもついつい、感傷的になったりもします(笑)。

本日は縦走3日目です。そしてすこぶる良い天気です。
今日は今回の山行中でも一番の難所と思われる「不帰(かえらず)キレット」と呼ばれている岩場の通過が待ち受けています。「かえらず」とか、名前を聞いただけでも余り縁起が良いもんじゃありませんねが、丁度良いことに昨日までの雨も上がり岩場通過にはベストコンディションのお天気となりました。ただ、やはり山は天気が良いですねぇ〜。昨日がそうだったように、雨降りで眺望もなく雨具のフードを被れば聞こえてくるのは自分の荒い息づかい・・・・、そうやって黙々と歩くのは何か精神的に参ってしまいます。


慌ただしく出発準備をする最中、雲海の彼方から昇る御来光に暫し手を休めて見入ってしまいます。毎日繰り返される自然のサイクルですが、山中で見るのは何故か神々しく思えてなりません。



モルゲンロートの鑓ヶ岳

昨日は雨とガスで、辛い歩きだったこの山も今日は綺麗な姿を見せてくれています。
「ホ〜、こんな感じの山だったんだぁ〜」、なんて感心しながら見ながらも、昨日の辛さは忘れているようです。やはり天気が回復した事により、気持ちにゆとりが出来たんでしょうね。



天狗の頭より、昨日から歩いてきた縦走路を振り返り見たところです。

ここ天狗の頭から、登山道は一気に不帰キレットの最低鞍部まで300M以上下ります。
それに砂礫の足元は踏ん張りが利かず、滑らないように注意して下っていきます。



遠くには槍ヶ岳や穂岳の勇姿も見ることが出来るし、熊騒動のあった乗鞍岳もハッキリと確認することが出来ます。


誰かが独断と偏見で決めた「日本百名山」。
その百名山とやらの山頂が、この1枚の画像の中に7座も見ることが出来ます。ちょこっと右に目をやればプラスもう2座見えるのですが・・・・・。まぁ、そのくらい遠くの山も見えるくらい良い天気だって事でしょう。
しかし今山行の予定コースも全て見渡すことが出来ますが、はっきり言って遠いですねぇ〜。それに大小多数のアップダウンが伴って、大変そうな雰囲気が分かります。



劔岳

”岩と雪の殿堂”と言われている劔岳ですが、さすがこの時期になると雪はそれ程見当たりません。でも、ゴツゴツした岩山の姿は「立山曼荼羅」の中で、当時の人達が「針の山」と恐れていたそのままの姿で将にその通りだと思います。
新田次郎原作の小説、「劔岳・点の記」。今年映画化もされて結構入場者もあったらしいのですが、その影響かどうかは分かりませんが、今年の劔岳を訪れた登山者の数は多かったと聞いています。

画像の中央辺りが仙人池ヒュッテ辺りでしょうか?そこから見る「裏劔」の秋景色は多くの写真好きの被写体となり、この時期は多くの登山者とカメラマンでギュウギュウ詰めの小屋でしょう。
しかし、劔岳はどの角度からも見ても格好いい画になる山容をしていると、つくづく思えます。



核心部の不帰キレット手前、から振り返り見た天狗の頭からの大下りです。
画像では気持ちよさそうな下りのようですが、実際は見た目より勾配があり、足元はザレザレの気を使う下りです。それにしても抜けるような青空が眩しいですね。
実際はこの後、鎖などを伝って最低鞍部に降り立つのだ。


核心部の不帰キレットの岩場

不帰T峰鞍部から不帰U峰北峰までがここ不帰キレットの核心部のようだ。
これからクサリやハシゴが連続して現れる筈だ。
この画像では何処をどう通過したか良く覚えていないのだが、とにかくザックが岩に当たったり、、振られたりするので充分注意が必要だ。


切り立った尾根を境に左が信州側、右が黒部側ですが、その黒部側の岩に登山者が張り付いています(赤丸の中)。


核心部のU峰南峰だろうと思いますが、このピークを越えてきたので、不帰キレットの核心部は越えてきたのだろうと思います。越えてきてみて個人的に思う事は、確かにミスは許されないところです。でも鎖も設置されていて充分に注意をして行動すればそれほど難易度は高くは無いと感じました。でも、雨降りなどで岩場が濡れていたりする時はその限りでは無いと思います。
また、今回私は北から南方向に縦走しましたが、これが逆の南から北を向けての縦走は危険な岩場が殆ど下り展開になるので、なかなか大変な通過と成るのではないでしょうか?


唐松岳の山頂(左)はもう直です。



黒部側の谷です。


唐松岳山頂

山頂に着いた頃に、辺りは雲が湧き上がり遠くの眺望はイマイチです。でも時折その切れ間から見え隠れする、今歩いてきた不帰キレットの荒々しい光景が目に入る。


唐松岳山頂から唐松山荘方面

ガスが湧き、ストレスの残る展望です。
でも近くの八方尾根(左)や、牛首(右)の岩場は間近かに見ることが出来ます。
その八方尾根からはゴンドラとリフトを乗り継いで、比較的楽に登ってこられるので、多くの登山者が登ってくるのが見えています。それにしても気になるのはテント場の位置なんですが、ご覧の様に山荘下のジグザグを下ったところにあります。

1時間ほど山頂でのんびりし、重い荷物と腰を上げて山荘に向かいます。


五竜岳

山荘で手続きを済ませ、早速今宵の我が家を設営して昼寝でもと思っていたのですが、高山とはいえ日中のテントの中は蒸し風呂状態で昼寝どころではありません。



夕方になって陽もかげり、過ごしやすくなって来たのは良いのですが、今度は寒くなってきます。
とりあえず晩飯を済ませ、夕焼けでも見ながらのんびり過ごします。
今日のテントは私の他の3張りで、静かな夜を迎えられるなと喜んでいたのですが、寝る頃になると一番近いテントから聞こえる凄いイビキでなかなか熟睡できませんでした。



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