祖母山

【山行日】 09年02月01日
【今回登ったピーク】 そぼさん1756M
【登・下山口】大分県豊後大野市緒方町  尾平登山口
【天気】 曇りのち晴れ
【参加者】 単独
【コース】 尾平登山口〜黒金尾根〜縦走路〜祖母山〜宮原〜尾平登山口

これまで一番沢山登った山は?一番好きな山は?
そう聞かれたなら、私の場合いは迷わず「祖母山」と答えるでしょう。正確な回数は分かりませんが、多分一番多いと思います。ホームページを立ち上げて今日から5年目に突入しますが、記録を付けるようになってからの回数は10回くらいしか記録が残っていませんが、それ以前のものも入れると結構な回数になる筈です。祖母・傾山域の魅力に取り憑かれた頃は殆ど毎週出掛けた時期もありました。

私にとってこの山域は特別な感じがあります。
何といってもあの原生林の豊かさの一言に尽きるのですが、モミ、栂、ブナなどの巨木には圧倒されます。それに九州の山じゃ珍しい山小屋もあり、日程に余裕のあるときなんかは小屋利用の一泊山行も良いものです。あの尾平からみる男性的な岩峰群のギザギザした稜線をみていると、九州の山じゃないんじゃないかと思われ、今でもワクワクするような気持ちを抑え切れません。

春のミツバツツジから始まりアケボノツツジ、石楠花、ミヤマキリシマ、大山蓮華などなど飽きることはあませんし、圧巻は秋の紅葉です。その岩峰に映える錦は最高です。また、冬の樹氷も目を見張るものがあり、一年を通し楽しめる山です。

登山口の標高が1100M程ある、宮崎県側の北谷登山口だと比較的楽に山頂に立てるのですが、自然林も有るにはあるんですが尾平側の巨木の原生林も見ることが出来ず、花も少なく余り面白みの無い登山道です。大分側の尾平登山口は標高は600Mと低く、登り甲斐のある登山道ですが、疲れを和らげてくれる自然豊かな原生林は一見の価値があります。

前日仕事を終え道の駅原尻で車泊して、翌朝登山口のある尾平に移動します。
尾平の駐車場には6:30分に到着します。1台の車が停まっていますが、多分昨日から九合目小屋にでも宿泊された方でしょう。明るくなりかけた7:00に登山口を出発します。
出発時登山口から見た祖母山の稜線は1300Mくらいから上はスッポリとガスに覆われています。

閉山された尾平鉱山の側を通り、奥岳川沿いに遊歩道を行くと、上画像の分岐に出ます。
大野川支流、奥岳川源流の碑から黒金尾根は右に進みます。左方面も宮原経由で祖母山に行く事ができます。薄暗くて分かりづらいですが、画像の吊り橋の下を潜っていきます。このつり橋は下山のときに渡る予定です。


一つ目のつり橋から暫くで上画像の二つ目の吊り橋にでます。このつり橋を渡ります。
奥岳川の水流は何時に無く多いようです。


いくつもの沢を横切り黒金尾根に取り付きます。


祖母山に至る多くある登山道でも黒金尾根は屈指の急勾配で、取り付きからいきなりの急登りが始まります。画像の様に100M毎に標高が表示されています。尾平の標高が600Mなので既に200Mの標高を稼いできたことになります。

ただ、今日は非常に体調が良くないようです。息切れが激しく、思うように足も上がりません。登りながらも今日は引き返そうかと何度も考えながら、もう少し登ってみようと頑張って進みます。
この後も体調は芳しくないのですが、時間を掛け少しずつ歩く事にします。取り合えず縦走路まで出て引き返すかどうか考える事にします。



ここで標高1100Mくらいでしょうか、栂などの原生林がきれいです。
しかし、登山道は乾き、雪の気配すらありません。


登山口を出発した時はスッポリ覆われていたガスも取れ、青空も見えてきました。
そのガスのお陰で木々は霧氷がビッシリと付いています。


やはり青空は良いですねぇ。
今年になって初めて山で見る青空です。
ここで今日はじめての二人連れの登山者とすれ違います。多分昨日からの小屋泊りだったんでしょう。ここに来て「やっと青空が見えてきた」と嘆かれていました。


標高1500M近く、天狗の水場上部の岩場です。

登山道には雪は殆ど有りませんが、一度融けた雪が再び凍りついています。
アイゼンを装着しようかと思いましたが、もう少しで縦走路に出ますからそこで装着しようと横着な考えで注意して足を運びます。


縦走路まであと少しです。

再びガスが出てきて青空が見えなくなりましたが、岩峰の木々の霧氷は見応えがあります。


縦走路まで上がって来ました。

左方向に向かうと、障子岳、古祖母そして傾山への縦走路が続きます。祖母山は右方面です。
さて、体調は全く回復しませんし、するどころか益々しんどくなるばかりの様です。
登山口からここまで普通は3時間くらいで登ってくるんですが、今日は4時間近くかかっています。
アイゼンを装着しながら山頂を目指すかどうするか考えますが、此処まできたら戻るも行くもそれ程時間は変わらないでしょう。という事で山頂を目指し予定のコースを歩く事にします。


天狗岩です。

本来はこの天狗岩からの展望を期待してしんどい黒金尾根を登ってくるんですが、先ほどの分岐ではガズで覆われ諦めて立ち寄らなかったんですが、此処まで来て振り返るとガズは有りませんでした。そんなもんでしょうね。


ウラ谷展望所の岩場です。

祖母山頂に向かう縦走路沿いには沢山の展望所がありますが、天気も良くないし、体調もイマイチなので今日は全てパスして進みます。雪の少ない登山道は相変らず凍り付いて、アイゼンの音が心地よいです。

↓そのアイゼンの心地よい音です(笑)↓
標高1700M付近まで登ってきました。



山頂直下の梯子場です。

氷点下のため、梯子を握り締めると手袋がくっついてしまいます。
この梯子場の先には更に凍りついた岩場と梯子が続きますが、この時期は細心の注意が必要です。



祖母山々頂から周囲はガスで眺望はありません。
それまで時折吹いていた風も弱まり暫く天気の回復を待ちます。
私が着いた頃は誰もいなかったんですが、数人の登山者が後から登られてきました。


山頂上空は青空が時折覗います。もう暫く待てば完全にガスが取れるような気もしますが、時間がありませんので13時過ぎに山頂を後にします。



北谷方面と九合目小屋を経て宮原方面との分岐です。
取り合えず右の九合目小屋方面に向かいます。ご覧の様に登山道は凍りついています。



九合目小屋です。

今日は管理人は不在でしたが、週末なんかは管理人さんが常駐されています。
ただこの時期は無人の時も多いようですが、宿泊も出来ます。


宮原、尾平方面に下っていきます。
途中メンノツラ分岐がありますが殆ど歩かれていないのでしょう、スズタケが登山道を覆いつくしていました。随分前に神原から一度登りに利用した事があるんですが、非常に分かりづらい、迷いやすい登山道です。


登山道の頭上は霧氷のトンネルです。


すっかり青空になりました。
やはり霧氷には青空が映えます。


振り返り見た祖母山方面です。
幾分ガスも取れてきたようですが山頂はガスの中の様です。
画像の一番高いところは山頂じゃないのです。その奥に山頂はあります。



馬の背開けたところから見た天狗岩から障子岳方面です。


大障子、前障子岩方面です。


阿蘇方面です。


くじゅう方面です。


傾山(左)と本谷山方面です。

本谷山から笠松山の稜線は1400M付近から線を引いたように霧氷で白く輝いています。
しかし、見ても分かるように今年は全く雪が少ない様です。


   青空に生える自然が織り成す造形美の霧氷です  
   青空に生える自然が織り成す造形美の霧氷です  
   青空に生える自然が織り成す造形美の霧氷です  
   青空に生える自然が織り成す造形美の霧氷です  
宮原分岐です。

画像手前が今歩いてきた祖母山方面です。
尾平方面は右に下っていきます。真っ直ぐ進むと大障子岳、前障子の難路を経て上畑に下山できます。ここでアイゼンを外し、尾平までの標高差800Mを下っていきます。

ふと、気付いたんですが先ほどまでの体の不調はそれほど感じなくなり、気にする事もなくなったんですが、今度は左膝に違和感を感じるようになりました。以前痛めた古傷が気になります。
結局下山後の翌日は左膝はどうも無いのですが、下山時に左をかばいながら歩いたため今度は右足が痛くなり、現在も痛みが有ります。困ったものです。


標高1300M付近から見えた祖母山ですが、すっかりガスも取れ霧氷に輝いていました。


傾山の坊主尾根の険しい岩峰が綺麗です。


二合目の分岐です。

自然林コースと林道経由コースで下山できますが、何れもつり橋の手前で合流します。
前者の方が少し距離は長くなりますが、自然林の気持ちが良い登山道です。しかし、大雨の直後の増水が危惧されるときなんかは、沢の渡渉が無い林道経由で下山した方が賢明でしょう。


相変らず自然林で癒される登山道です。中には変わったヒメシャラも見ることが出来ます。


今朝この吊り橋を潜って行きましたが、今度は渡って行きます。
渡りきって河原に下り、アイゼンや山靴の泥を落として登山口に向かいます。


登山口に17時頃に到着しました。
太陽は祖母山の稜線の向こうまで沈んでしまいましたが、ギザギザの稜線のシルエットと変わった形の雲が印象的です。

下山後竹田市内で食事と風呂を済ませ、帰路に着きます。自宅には23時に到着です。
今年に入り山らしい山は登っていなかったんですが、今日は久し振りに歩いた〜と感じる事ができました。しかし、体調の悪いときは無理をしないことも肝心ですね。



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