祖母山
【山行日】 07年10月28日
【ピーク】 そぼさん 1756M
【所在地】 大分/宮崎県 登山口は大分県尾平登山口
【天気】 晴れ
【参加者】 GEN
【コースタイム】 尾平登山口6:30〜黒金尾根〜天狗岩10:10/10:40〜祖母山12:00/12:40〜九合目小屋12:55/13:15〜宮原〜尾平登山口15:50    行動時間 9時間20分

今シーズンの”紅葉観賞登山第三弾”としまして大分県と宮崎県境の山、祖母山に出掛けてきました。昨年は10月8日に今回と同じコースで歩きましたが紅葉には少し早くイマイチでした。

でも今年は遅れ気味の紅葉前線が幸いして丁度良さそうな時期に訪れる事が出来そうです。先週はくじゅうの大船山に登り、最盛期には3日〜5日くらい早かったようですが、まぁそこそこ楽しめました。

仕事を終え、くじゅうの見頃の紅葉情報を気にしながら登山口のある豊後大野市緒方町の尾平鉱山跡に車を走らせます。竹田市内に入り買い出しを済ませ道の駅で車泊します。
翌日暗いうちから登山口に移動します。

今回の紅葉に大いに期待しながら、祖母山の数ある登山道の中でも原生林に覆われ、また眺望のすこぶる良い岩峰も沢山ある黒金尾根登山から祖母山を目指します。
縦走路に出るまでは登り一辺倒の急登で展望も無いですが、一気に高度は稼げるしモミ、ツガなどの巨木が沢山あり、原始の森の中にいることを実感させられます。

尾平から見た祖母山(右端)の稜線です。
九州の山には珍しいアルペン的な岩峰の稜線で見るだけでもワクワクしてきますね。
丁度陽が昇ってきて稜線をモルゲンロートに染め上げていきます。

左側の画像はこの山域屈指の眺望を誇る天狗岩です。取りあえずこの岩峰を目指して黒金尾根に取り付きます。登山口から廃坑となった鉱山横を通り、奥岳渓谷沿いの遊歩道を進みます。

程なくひとつめの吊り橋が見えてきますがこの橋は宮原経由の祖母山に向かうときに渡りますが、今回は帰りの下山時に使う予定ですから橋の下をくぐり更に上流に向けて進むと二つめの吊り橋が見えてきます。この吊り橋を渡り、幾つかの木橋が架けられた沢を渡り黒金尾根に取り付きます。

黒金尾根はこの山域きっての急登です。いきなりの急勾配の登山道からはじまりです。

モミ、栂などの巨木の原生林です。
この尾根はご覧のような原生林に覆われていて眺望は余り期待できません。
しかし、これだけの原生林です。文句はありません。
キツイ登りもほんの少しですが癒された気分になります。
標高でいうと900M位でしょうか?周りの木々も少しずつ色づいてきました。
モミや栂の他にも赤松(?)の巨木も結構あります。

真っ赤に色づいたカエデの向こうには、大障子岩の岩峰が青空に聳えています。

黒金尾根のキツイ登りも天狗の水場を過ぎるとあと一息で祖母山と障子岳の稜線の縦走路(画像左)に飛び出します。右に行けば祖母山ですが、左に少し登ったところにある今回の目的のひとつの天狗岩の展望所に登ります。登りの途中から振り返ると宮崎県側の北谷周辺は綺麗に色づいています。
遠くは阿蘇の山並みも見えています。

天狗岩からの祖母山の南斜面です。
山頂は岩の要塞の様です。中央の緑のスズタケの中に縦走路が見えます。
いつもそうですが黒金尾根を登って縦走路に出るとホットしますが、山頂まではまだまだ登りが結構あるんですね。
此処、から全体を見ると山全体は良く紅葉している様ですが、少しピークを過ぎた感がありますね。遠目にはまあまあ良く見えます。

40分程眺望を楽しんでいましたが、他の登山者は一人登ってきただけです。
殆どの人は黒金尾根を登ってきても此処には立ち寄らずに祖母山頂に向かって行くのが見えます。ここまで来て勿体ない気持ちです。
個人的には山頂より此処天狗岩からの展望の方が好きですね。

いつまでも此処にいたい気持ちですがそうもいきません。
重い腰を上げて黒金尾根の分岐まで戻り祖母山に向かいます。


縦走路沿いには岩峰の展望台が幾つかあります。折角ですから全部立ち寄ります。
左上の岩峰は「ウラ谷岩鼻」の展望所です。
右画像と下の画像はそのウラ谷岩鼻展望からみた足元に広がる景色です。
全体的に色が薄いですね。紅葉の基本色、赤、黄、緑のシグナル色のメリハリがないですから、見栄えが良くありません。
ハシゴ場手前の展望所からです。
本来はこの辺りはドウダンで赤く染まるのだが見ても分かるように全体的に茶色ぽいですね。
紅葉する前に枯れたのでしょうか?これ以上赤くなることは無い状態です。

ハシゴ場上部のブロッケン岩から山頂直下の様子です。
けして悪くはないんですがやはりメリハリが無く、パットしませんね。
他の登山者の皆さんの多くは感嘆の声を上げられましたが個人的にはやはりもう少しメリハリが欲しいところです。しかし、これも自然相手のものですから高望みはダメですね。


上三枚の画像は山頂からです。
山頂は多くの登山者が昼食を摂りながら賑わっています。
祖母山から続く傾山までの長い山並みを初め、上畑の集落まで落ち込むゴツゴツした長大な障子岩尾根。九重連山は今にも雲海に沈みそうになっていました。
そんな景色を見ながらの食事休憩ですからここでもついつい長居ををしてしまいました。
山頂を後に宮原方面に下山します。

山頂から暫く下ると九合目小屋があります。覗いて見ると小屋番さんがおられます。
暫く話をする中で今年の紅葉はピーク終わったんじゃ無いだろうかとの事でした。
それにやはり完全に紅葉するまえに枯れている木々が多いと言われていました。
九合目小屋辺りは特にその傾向が見られ、淋しいものでした。

それに最近は小屋泊まりの宿泊者が激減しているそうだ。
02年か03年にこの時期に泊まりで訪れた時は小屋の宿泊定員の倍近く入り超満員となり、小屋番さんの部屋に寝た記憶があります。
「たまには泊まりで来て下さい」と仰っていました。機会があれば泊まりで出掛けてみたいと思います。

画像右は宮原分岐です。ここから尾平方面に長い急な下りが待っています。
疲れた足には長い下りです。焦らずに用心して下山します。

下山途中で西日に照らされる見頃のカエデです。暫く足を止めて休憩です。
うんざりするくらいに下ると水の音が聞こえてきます。水流で顔を洗いさっぱりします。
今朝、下を潜って来た吊り橋を渡れば登山口までもう直ぐです。


今年は台風の襲来も少なく、葉の痛みは少なかった様ですが8月の猛暑や7月の長雨、更に10月に入っての寒暖差が少なかった事などが関係有るのだろうか、完全に紅葉する前に枯れかけた木々が目に付きました。特に山頂付近、北側斜面などは酷かったです。ただ、天狗岩周辺など東斜面は丁度見頃を迎えていました (注意:07年10月28日現)

九州の数ある山の中でもこの祖母・傾山域が私のお気に入りです。
懐の深い原生林に包まれた深山幽谷の佇まいは何時訪れても気持ちが安らぎます。
最近、気になる事は豪雨災害でその美しい谷も荒れているところも有るようですが、これも自然の姿なんでしょうね。

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