三俣山

【山行日】 09年03月15日
【今回登ったピーク】 みまたやま 1775M
【登・下山口】 玖珠郡九重町田野 大曲登山口 〜 長者原登山口
【天気】 もう、これ以上無い快晴
【参加者】 福岡組:としやん肉まんさんHaruさんHiroさんいーさん GEN
       熊本組:sanyuさんまつやん
       佐賀組:nodokaさんkazuさん
【コース】大曲登山口〜スガモリ越〜三俣山〜スガモリ越〜法華院温泉山荘〜坊ヶツル〜
      雨ヶ池〜長者原登山口                       行動時間約7時間

福岡では観測以来最も早いソメイヨシノの開花が報じられ、今年は春の訪れは少し早いようです。ネッ
トでもくじゅうの春を告げる花、マンサクやユキワリイチゲの開花情報が飛びかっています。そんな情報を目にすると普段は花には無知、無頓着な”花より団子”的な私なのですが、やはり出掛けてみたくなります。それでもって今回は花好きの山友さんを福岡を初め、佐賀、熊本から大勢誘い、いそいそとお花観賞に出掛けることにしました。

ただ、実行日の週末にかけ寒波が流れ込み、くじゅうはにわかに冬の装いの可能性が出て来ました。個人的には今シーズンの冬は不完全燃焼の思いがあり、思いがけぬ寒波による雪景色は大歓迎なのです。前日、登山口のある長者原のライブカメラを見ると嬉しいことに真っ白な雪景色でして、こころなしか口元も緩みます。

山のてっぺんにユキワリイチゲが咲いている訳じゃなく、下山後にくじゅう連山の山麓をお花散策の予定です。 今回の同行者の中にはくじゅう初心者のnodokaさん、kazuさん姉妹がおられ、どうせなら『姉妹を坊ヶツルに連れて行こう』。と言う事でそれならまだ歩かれたことのないコースの設定を計画します。先ず大曲から三俣山に登り、法華院温泉に立ち寄り、芹洋子が唄った「坊ヶツル賛歌」で有名なラムサール条約にも登録されている湿地、坊ヶツルを眺めながら雨ヶ池を越え、長者原に下る”くじゅう満喫コース”を設定しました。ただ、コース的には満喫コースなのですが、早めの下山後に元気な状態の花達を観るため、大曲登山口を早朝に出発する様に計画を立てます。

ETCの深夜割引を利用するため、自宅をAM3:30出発し、途中toshiyanさんをピックアップして待ち合わせ場所に向かいます。今回参加の他の福岡組メンバーや佐賀から参加の姉妹と高速道路のSAで落ち合い、簡単な自己紹介を済ませます。
良くご一緒するHiroさんが以前「kazuさんに是非会ってみたいのでヨロシク」と頼まれていたのですが、こうやって会わせてみると、直ぐにもう何年も前からの知り合いのようにうち解けてワイワイ騒がれていました。本当に不思議な方です。

九重ICから登山口までの道路状況が分からず、用心のためにnodokaさんとkazuさんを私の四駆に同乗して貰い、四季彩ロードを通り熊本メンバーとの待ち合わせ場所の牧の戸峠にむかい、合流後更に大曲登山口に移動します。道中は一部凍結した箇所も有りましたが、思っていたほどでも有りませんでした。



大曲登山口

熊本から参加のsauyuさんやまつやんさんと合流後、下山口の長者原に車をデポし日の出と共に登山口を出発します。この時間の登山口の温度は氷点下5℃ほどありますが、危惧していた風もなく寒さはそれほど厳しくは感じられません。
アイゼンを装着するほどでも有りませんが、今日の霜柱はやけに立っていますが、日中気温が上がり融けてしまえば泥んこ状態の登山道と様変わりするのでしょう。


鉱山道路から見る三俣山

樹林帯を抜けると現在は使用されていない鉱山道路に出ます。
多くはないですが積雪し、霧氷が張り付いた三俣山が正面に見えてきます。
鉱山道路の終点近くから砂防ダムを横切り、ごろごろした岩の間を縫うように硫黄山と三俣山の鞍部、スガモリ越に向けて登っていきます。


登山道から振り返り見た泉水、黒岩山方面です。

黒岩、泉水の裾野には、三俣山のシンボルとも言える三つのピークの影が綺麗に映し出されています。長者原から見ると三つのピークで見えることから三俣山と言われているようですが、実際は三俣山は五つのピークがあるようです。


朝日を浴びる星生山です
思いがけない雪景色に「綺麗やねぇ〜」、「わぁ〜〜、凄い」の連発です。
確かにこれだけの青空の下でコレだけの景色を目にすれば余計な言葉は要らないですね。



スガモリ越えに到着です。

登山口から丁度1時間で到着です。写真を取り捲りでなかなか前進しませんでしたが、コレでいいのです。せっかくの感動ですからゆっくり楽しみながら歩きたいですね。
ここスガモリ越えにザックをデポし、身軽になって「愛の鐘」を打ち鳴らし三俣山にアタックです。
誰か栄養ドリンクで馬力をつけて三俣山にアタックしていった方もおられたようです。!


登山道から振り返って見ると、樹氷の向こうには久住山(右端)、天狗ヶ城(真ん中)、中岳(判り難いが左の小さい三角)が見えています。


紺碧の空に向けて高度を上げるHaruさんです。


凍り付いたササ原の向こうには、九重連山の名だたるピークがクッキリと浮かんで見えます。
この九重連山には何度も足を運びますが、ここまで気象条件の良い時はそう何度もありません。
ましてやkazuさんやnodokaさんにしてみれば感動の連続でしょう。

最近は玄人好みの渋い山ばかり歩かれている肉まんさん。
今回久し振りに一緒に歩きましたが、くじゅうは2年ぶりくらいだそうで、「たまには九重も良いねぇ〜」としみじみとおっしゃっていました。

薄い雲の掛かる湧蓋山です。

今日の空気の澄みようは半端じゃありません。2日続いた強風で大気中のゴミが全て飛ばされて無くなったんじゃないかと、思えるくらい空気が綺麗でしたね。
くじゅうから三郡山地まで見えたのは久し振りでした。


ちょこんと見える三角は、九州本土最高峰の中岳です。
分厚い霜柱をザクザク踏みしめながら三俣山々頂に向かいます。
この霜柱を踏みつける音も堪らなく良いのです。目と耳と楽しみながら歩いているとキツサはそれほど感じないものですね。

三俣山本峰に到着です。

山頂からの360度の眺望はもちろん裏切る事はありません。
九重連山は勿論ですが、遠くは本州の山影らしきものも見えていました。
参加の皆さんからは感嘆の声が聞こえてきます。
昨日まで吹き荒れていた強風もすっかり収まり、至福の時間をすごします。登山口を出発した時の寒さは全くなく、むしろ少し動くと汗ばむような春の陽気になってきました。


山頂から北東方面の展望です。
豊後富士の異名をもつ双耳峰の由布岳もクッキリ望めます。
去りがたい山頂を後に来た道をスガモリ越えまで戻っていきます。


硫黄山の噴煙を見ていると少し風は有るようですが、実際はそうまで感じることはありません。
久住分かれの向こうに根子岳の急峻な稜線、更にその南側には高千穂野など阿蘇外輪山の山々が見ることが出来ます。


登る途中にも見た景色ですが、ちょっと違う角度で見るとまた違った新鮮さがありますね。

スガモリ越えまで戻り、休憩しているとプリンパパさんとママさん達と遭遇します。
昨年の忘年会でお会いして以来ですが、同じく大曲から来られて久住山に向かわれるとのことでした。再会を約束して別れます。

何処か地球以外の星にでも迷い込んだ感じの北千里ヶ浜です。
何処までも抜けるような青空に、何となく宇宙を見たような気持ちです。
kazuさん、nodokaさん姉妹も初めて見る光景に感動されて盛んにシャッターを押されていましたが、果たして今日一日で何枚ぐらい撮影されたんでしょうか。


北千里ヶ浜名物?の猿岩が近くを通る登山者の安全を見守っているようです。


北千里ヶ浜の東端に出ると、眼下には廻りを山で囲まれた湿原で有名な「坊ヶツル」キャンプ場が見えてきます。今日は一張りのテントが確認できましたが、ミヤマキリシマのシーズンなどになると色とりどりのテントで埋め尽くされ、それだけを見てもカラフルで見応え十分です。

暫くの下りで法華院温泉山荘に到着し、少し早いですが賞味期限切れのおでんでも温めここで昼食タイムです。


足元の雪もすっかり融けてしまい、ビチャビチャになってきました。
また、ここから見える立中山の山肌にはマンサクの黄色がポツポツと見え、この時期の冬枯れの山肌に彩りを与えています。皆さんお腹も満たしゆっくりくつろぎたいところでしょうが、下山後のお楽しみも有ることだし早めに出発します。
おっと、その前に法華院温泉山荘の看板前で集合写真の撮影です。


大船林道を離れ、坊ヶツルに立ち寄ってみることにします。肉まんさん曰わく「こげな木道はあったかいな?」。はいありました。新しくは成りましたが、随分前から有ったはずですよ(笑)


玖珠川源流の側に咲くマンサクです。
今回参加の女性軍には適いませんが、黄色のリボンが青空に映え綺麗ですねぇ。
これでくじゅうの春も一気に加速することでしょう。


雨ヶ池手前の冬枯れの雑木林です。落ち葉と残雪の配置が良い感じを醸し出しています。


水のない雨ヶ池を過ぎると長者原方面が望める展望所です。
あと登山口までは1時間程でしょうか。

ここから見上げる三俣山の北斜面は沢山のマンサクが逆行に映えています。
しかし、この時期じゃないとマンサクの木が何処にあるか、なんて分かりませんよね。
崩壊地点を過ぎ、作業道が見えてくれば登山口の長者原は直ぐそこです。

普段歩くのはのんびりのんびりの同行者のHiroさんです。
しかし、今日は歩くのが速いこと、速いこと。正直びっくりしました(笑)私も付いていくのがやっとでした。お花好きのHiroさんは、このあとのお花撮影の時間が気になっていたのでしょうねぇ。
また、今回はじめて同行させて貰ったnodokaさんも最初は「軟弱者ですから〜」とおっしゃっていましたが、なんのなんの全く不安のない7時間の歩きをされていました。


「おい、今日九重連山は最高だったろう?」そう言っているガイド犬「平治号」の声が聞こえたような気がしました。
下山してきたときは朝とは違い、雪もすっかり融けて無くなっていましたし、暖かいのを通り越して少し暑くも感じる陽気となっていました。
この後車に分乗し、男池のほうにお花散策に出かけます。


最近、男池で脚光を浴びているタヌキですが、毛並みは艶々で観光客や登山者から餌を貰っているようで、本来の野生本能は著しく低下しているようです。やっぱり餌をやるのは良くないでしょう。同行者のひとりはこのタヌキを撮影するため高級なカメラを落として壊し、高額な修理代を負担していたようです(笑)

この状態で15分くらい頑張っておられましたが、納得のいく写真は撮れたのでしょうかねぇ?

この時期の福寿草は随分と背丈が伸びちょっと違和感を感じますが、黄金色の輝きは健在です。ユキワリイチゲとアズマイチゲの違いは色が違うだけで、時々どっちがどっちか分からん事なります(笑)

kazuさんはルーペ特参でフラワーワールドを楽しまれており、ちょこっと覗かせて貰いましたが、不思議な世界が見えていました。深夜に自宅を出て早朝に登山口を出発した甲斐がありました。

最後は七里田温泉で汗を流し、楽しい一日の終了です。
しかし、今回の山行は素晴らしい天気とメンバーに恵まれ、大変思い出多い一日と成りました。
これから季節は一気に花の季節に突入していくのでしょうが、それに比例するように皆さんの山計画も進むことでしょう。あの山、この山、あの花、この花とまた近いうちにご一緒できれば良いですね。

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