黒岳

【山行日】 08年10月25日
【今回登ったピーク】 まえたけ 1334M   たかつかやま 1587M
【登・下山口】 由布市庄内町阿蘇野 白水鉱泉登山口  
【天気】 概ね晴れ
【参加者】 いーさん  馬しゃん  GEN
【コース】 白水鉱泉登山口〜前岳〜高塚山〜天狗岩〜風穴〜上峠分岐〜雨堤〜黒嶽荘〜白水鉱泉                                     行動時間 9時間20分

2008紅葉鑑賞登山第二弾といたしまして、前回の大船山に続き、同じくじゅうの黒岳に出掛けてきました。この黒岳は樹木の少ない九重山群中では珍しく、全山が原生林に覆われていてこの時期になると多くの登山者で賑わいます。またこの黒岳は5月の石楠花の時期も良く、多くの石楠花が登山者を楽しませてくれます。

今回は熊本と福岡の山友さん達と歩いてきました。
長時間の行動が予想されましたので、少しでも登山口を早めに出たいために前日から男池の駐車場で車泊しました。思ったより寒くは無かったんですが、夜中に到着する登山者の車で何回も目が覚めました。

前日から男池駐車場(左画像)で車泊し、6時30分に白水鉱泉駐車場(右画像)に同行者の方と移動します。

紅葉シーズン真っ盛りの週末です。ご覧の様に早朝から登山者の車が続々と到着していました。ここ男池には日本名水100選にも選ばれている「男池湧水群」が有り、この名水を汲みに沢山の観光客が訪れます。また、ここは九重連山の黒岳や平治岳の登山口となっています。しかし、平治岳は6月のミヤマキリシマ、黒岳は10月の紅葉時期以外は殆どの登山者は訪れる事が少ない登山口です。

また、白水鉱泉にも炭酸水の名水があり、ここにも多くの水汲みの人達が訪れます。
個人的には炭酸水は余り好きじゃないので、汲んで帰る事滅多にはありません。


準備を済ませ登山届け箱のある所から、キャンプ場のバンガローの側を通り、登山道へと入っていきます。ここ白水鉱泉の標高が800M弱ですが、ここら辺のミズナラなどの紅葉はまだまだのようです。しかし、11月の初めにはきっといい具合に色づく事でしょう。
登山口から30分ほどで白水別れに到着します。

ここから前岳(1334M)までは自然林の急登が続きます。
しかし、このキツイ登りの登山道脇には沢山の石楠花の木があり、5月の開花時期には石楠花のトンネルが楽しめます。


前岳手前の露岩からの展望です。

自然林に覆われ、眺望の無いキツイ登りの途中にある、展望台からは稲刈りも終わった阿蘇野の集落が見渡されます。此処まで登ってくれば、辺りの木々も色づき初め、紅葉登山の雰囲気が漂ってきます。


自然が作り上げた庭園の中を歩く同行者です。

急登がひと段落して傾斜が緩むと、大岩が重なり合う苔生した登山道になります。
その大岩を縫うように落ち葉を踏みしめながら前岳に向けて高度を稼いでいきます。それにしても自然の庭園はとても雰囲気が良く、気持ちがいいです。どんな庭師にもこの様な庭を造ることは出来ないでしょうね。


前岳直下の様子です。


石楠花の大木の下を落ち葉を踏みしめながらの登りが続きます。


前岳山頂です。周りは潅木に遮られ眺望はイマイチです。

これから黒岳山頂まではアップダウンを伴う幾つものピークがあります。
その山頂まではまだまだ時間が掛かりそうです。


由布・鶴見方面です。

眺望の無い前岳の次のピークからは360度の展望が得られます。
花牟礼山の向こうには雲海に浮かぶ由布岳の双耳峰が目を引きます。今、由布岳に上っている人は、雲海に囲まれ感動している事でしょう。しかし、ここからの眺望も負けてはいません。足元に広がる原生林の森はカエデやドウダンツツジの紅葉で、赤く色づいてとても綺麗です。


季節はずれのミヤマキリシマが一輪咲いています。


幾つかの紅葉で彩られたピークのアップダウンを繰り返しながら進み、上台ウツシに下っていきます。「上台ウツシ」の意味が良く分かりませんが、これから黒岳に向けての200M近い急登が待ち受けています。


急登を登りきると一気に視界が開け、北大船、平治岳が視界に飛び込んで来ます。そのふたつの山の間には三俣山も見えています。


黒岳(高塚山)山頂です。


↑ 錦秋の錦絵ですね ↓
黒岳の山頂です。狭い山頂に多くの登山者が休憩されており、落ち着いて休めるところがありません。
食事休憩は此処から少し下った天狗別れですることにします。
天狗別れに下って行く途中にも多くの登山者が次々と登ってきます。

ここまで殆どの登山者とも会わず、静かな山歩きが楽しめましたが、此処からは男池や今水から登ってきた登山者とも一緒になり、少々賑やかになってきました。


荒神の森の様子です。

ここら辺りの紅葉は丁度今がピークじゃなかろうかと思います。


天狗別れの分岐です。

ここで食事休憩後、天狗岩のピークに向かいます。
大岩の折り重なる天狗岩はスリルがあり、眺望も抜群です。


天狗岩のピークから見える祖母、傾、大崩山域です。
この山域もきっと今日は紅葉見の登山者で賑わっている事でしょう。
今日は天気はさほど良くはありませんが、高曇りの視界の利く一日でした。遠くは脊梁の山々も見えています。


折り重なり見える山肌は赤く紅葉しています。
5月にはミヤマキリシマのピンクで染まる有名な平治岳も、今は紅葉で赤くなっているのが確認できます。いつまでもこの景色を堪能していたいのですが、時間も13時に成ろうとしていますのでそろそろ下山する事にします。
天狗別れまで戻り、足場の悪い急下りを落石に注意して下っていきます。ザレザレの浮石だらけです。ここの登り下りは何度通っても嫌に成ります。


↑ そんな嫌らしい下りの途中でも大船山東斜面の紅葉が目を楽しませてくれます。 ↓
天狗別れから多くの登山者とすれ違いながら標高で300M近くを一気に下りきると、風穴分岐(左画像)に到着します。
ここからメインルートのソババッケを通り男池方面と、奥セリ、前セリを通り今水に向かうルートと別れます。今回はもうひとつの登山道でもある雨堤経由で白水鉱泉に戻る予定ですのです。ここは今水、岳麓寺方面に10分ほど進むと大船山分岐(右画像)があります。10日前に大船山に登ったときにここに下ってきました。
ここら辺の紅葉はもう少し先のようで、ほんのり色付き始めた感じです。


先ほどの大船山分岐から5分くらいで上画像の分岐です。
白水鉱泉や、黒嶽荘方面に向かうには上峠方面に向かいます。
案内板には「イクナ」とか「ミチガナイ」とか落書きされています。確かに浮石などで歩き難い箇所も多くあります。踏み跡も不明瞭な箇所もあり、初心者だけの通行は避けたほうが良いかもしれません。ただ、以前と比べたらうっとうしい位のテープが付けてありますので迷う事は無いと思います。


暫くは今水コースと平行して歩くので、向こうの登山道を歩く登山者の声が聞こえてきます。


感じの良い登山道の様子です。
この辺りの紅葉はもう少し先のようです。
落ち葉で踏み跡が不明瞭ですが、テープを頼りに進んでいきます。
今日歩いてきた山々の東側山麓を巻くように進んでいきます。距離もありますので結構疲れます。
殆ど標高1100M位の所を水平に付けられた登山道ですから、全く下山しているようには思えませんが、後半は一気に300Mくらいの下りが待っています。この下りも浮石のザレザレで注意が必要です。


急な下りが終わり、傾斜も緩くなるとカツラモトの分岐を過ぎると雨堤(上画像)に到着します。
ここは周りより一段低くいところにあり、大雨の後なんかはここに水が集まり文字通り雨水で出来た堤となるのでしょう。
ここから林道を暫く進み、再び杉林の登山道に入り15分くらいで黒嶽荘に到着します。
黒嶽荘から20分掛けて車を止めている白水鉱泉まで車道を戻ります。



今回はメインルートの男池は避け、比較的登山者の少ない白水鉱泉から入山し、下山も更に登山者の少ない雨堤を通り、黒嶽荘に下山して白水鉱泉への周回コースを設定しました。思惑通り登山口から山頂までと、風穴から登山口までは殆ど登山者にも合わないで歩く事ができました。しかし高塚山〜天狗岩〜風穴の間はすれ違うのも難儀するくらいの登山者でおお賑わいでした。

下山後は温泉で疲れを癒し、皆さんと別れて長者原で車泊し次の日の三俣山に備えます。
翌日の5時ごろ雨音で目が覚めます。当日の三俣山は諦めて自宅に帰りました。帰り着いてパソコンで長者原の様子をライブカメラで見てみると予定していた三俣山にはガズはかかってなく、道行く人も傘もさしていません。う〜ん、今日の九重は雨じゃなかったのか!

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