平治岳・大船山のミヤマキリシマ
【山行日】 08年06月14日
【ピーク】 ひじたけ1642M  きたたいせん1700M  たいせん1786M たっちゅうざん1486M
【登山口】 大分県九重町田野 吉部登山口
【天気】 高曇り
【参加者】 GEN単独
【コース】 大船林道ゲート先〜平治岳北登山口〜平治岳〜大戸越〜北大船山〜段原〜大船山〜段原〜3合目〜鉢窪〜立中山〜鉾立峠〜法華院〜水口登山口  行動時間 9時間30分

入梅しコロコロと変わる天気予報。

週末はくじゅう界隈でキャンプ&山登りの予定をしていたのですが、週間天気予報では芳しくなく、木曜日に中止を決定します。しかし、翌日の天気予報を見ると雨から曇り、曇りから晴れと変わっています。

いったん中止したために別の予定を入れたメンバーもあり、キャンプは中止しひとりでくじゅうに出掛けてきました。もちろんミヤマキリシマを楽しむためだが、ネットなので調べてみると、くじゅう全体から見るとやはり平治岳が良さそうです。

平治岳にはここ数年は毎年登っていますが大きな外れはありません。2005年は10数年に一度と言われる当たり年もありました。コースはここ数年続けて登っている登山者の少ない平治岳北登山道を登る事にします。先週ネット仲間のランボーさんご夫婦326さんご夫婦Hiroさんご夫婦達が今回と同じコースを歩かれています。今回、私も同じコースを辿る事にします。ただ、今回は立中山にも足を延ばす計画で入山します。



AM5:30分の吉部、水口登山口の様子です。お金の掛からない林道脇の駐車場は既に満車です。このあと来られる登山者は有料駐車場に停める事になるでしょう。
私は前日から停めて車泊していました。左画像は下山予定の水口登山口です。


いつもは大船林道のゲート前から登山道に入るのですが、このゲート先からも登山道があるらしいので、今回は先の登山口から入って見ることにします。ゲートから少し先に進むと左画像の登山口があります。程なくゲート横から入った登山道と合流し、再び大船林道に飛び出します。そこを右に進むと右画像の林道分岐があります。平治岳北登山口はここを左に進んでいきます。右は坊ヶつる方面です。


林道分岐から10数分で実質の平治北登山口に到着です。
これから本格的な登山道になり、傾斜も増して行きます。数日前に降った雨のせいもあるんでしょうが、くじゅうの土壌特有の黒土の滑りやすい登山道が続きます。
はしご場を過ぎると見晴らしの良い露岩があり立ち寄ってみます。今日は高曇りの天気でまだ霞が少なく遠くの由布岳や鶴見岳が奇麗に見えています。


見晴らしの良い露岩から暫くで視界が一気に開け、正面に目指す平治岳が目に飛び込んでいきます。ここら辺にもミヤマキリシマの株は沢山あるんですが、既に花期は終わっていました。
再び登山道は樹林帯の中に続いています。相変わらずズルズルの登山道を木々に?まりながら一直線に登りつめていくと平治岳の山頂に到着します。
山頂はそれ程広くありませんが、九重連山の山々を初め、遠くは英彦山も見えていました。


平治岳山頂から北東方向の由布・鶴見岳や倉木山です。

曇り空で青空は有りませんが、そのぶん山々がハッキリと見えています。
天気は下り坂の様ですが今日一日は十分持ちそうです。

平治岳の山頂はふたつのピークからなっています。
山頂標識がある北峰ともうひとつのピークの南峰です。そのふたつのピークの間にはミヤマキリシマが埋め尽くすように咲いています。私の見た限りでは2005年の狂い咲きに負けないくらい今年は咲いているんじゃないでしょうか。ただ感じ方には個人差があり、「今年はたいした事ないなぁ〜」と言う人や、「2005年と同じくらい奇麗だ」と言う人もいました。シャクトリ虫は殆ど見かけませんでした。


北峰から南峰に向かう途中振り返り見た北峰の岩場です。

下っていく途中にネット仲間のいーさんとバッタリ遭遇です。男池からソババッケ経由で登ってこられたそうです。暫く立ち話している中で英彦山のオオヤマレンゲの話になりました。英彦山のオオヤマレンゲは私はまだ見た事はありませんが、近日中に行く事にしています。いーさんは明日行く予定だそうです。情報をお願いして別れます。


秋の紅葉時には絵になりそうな岩場ですね。

良く見るとミヤマキリシマも岩に張り付くように咲いています。
登山道はミヤマキリシマや潅木が張り出しています。他の登山者とすれ違うのに難儀しながら南峰に向かいます。


南峰の岩場からの定番のアングルです。

ミヤマキリシマは終わり掛けているものもありますがまだまだ見応えがあります。正面の三俣山と裾野に広がるラムサール条約にも登録されている湿地の坊ヶツルとの高度差が良いですね。
坊ヶツルから三俣山に直登するルートがあります。何度か登ったことがありますが、キツイ登りです。改めて見ると凄い急登ですね。

南峰から見た北峰の南斜面です。

中には花期は既に終わっている株も有りますが、遠目で見る限りではピンクの絨毯が広がり綺麗ですね。大戸越の方から登ってこられた登山者がこの光景を見て「わっー!綺麗やねー!来て良かったぁー」そんな感嘆の声があっちこっちから聞こえてきます。


山頂に着いてから既に時間が45分も経っています。見晴らしの良い岩の上でいつまでもこうしていたいんですが、まだまだ先が長いので登り下りが一方通行の下山路を北大船山との鞍部、大戸越に下っていきます。ここ大戸越は真っ直ぐ進むと北大船山経由で大船山に行けます。右が坊ヶツル方面で、左がスババッケ経由で男池や黒岳方面に行けます。上から見ると多くの登山者がピンクに染まる斜面を見ながら休憩しています。


オオヤマレンゲです。

大戸越から今度は北大船山に向けて標高差約230Mの登りを頑張ります。
登山道はU字にえぐられ、黒土や火山礫のズルズルの歩きにくい所が多くあります。
途中オオヤマレンゲが有りましたがまだ蕾です。ただ、もう直ぐ開きそうな気配です。一輪だけ半開きのものが有りましたが足場が悪く上手くカメラに納めることが出来ませんでした。


登山道から振り返り見た平治岳です。

灌木帯をを抜けると一気に眺望が開けてきます。ミヤマキリシマの取材だろうと思われるヘリコプターの爆音に振り返ると、先程まで居たピンクに染まった平治岳が堂々と聳えています。

しかし、この平治岳に登る登山者のうちミヤマキリシマの咲くこの時期に、いったいどれくらいの登山者が登っているんでしょうか?ミヤマキリシマ以外の時期に2回ほど登ったことがありますが何れもひとりの登山者とも会わなかったと記憶しています。
普段は訪れる登山者が少ないから、こうやって一年に一度、綺麗な姿に着飾って多くの登山者を魅了するんでしょう。


由布方面です。猿で有名な高崎山も見えていました。

火山礫の歩きにくい急登を登りきると一気に南方面の眺望も開けます。
正面に独特な山容をした大船山の山頂が見えます。


北大船山からの北方向の眺望です。


九重連山の山々です。

望遠鏡で見ると三俣山の南斜面や、中岳の東斜面は結構赤く染まっています。
連山手前のたおやかな丘陵の一番高いピークが立中山です。


大船山です。
秋にはこの西斜面はドウダンツツジの紅葉で真っ赤に色付きます。


段原から振り返り見た北大船山です。

北大船山の西斜面のミヤマキリシマは見事に咲き誇っています。
ここ段原は北大船山と大船山の鞍部にあり、坊ヶツル方面からの登山道と合流します。
食事休憩後荷物をデポして大船山を往復します。
デジカメも一緒にデポしてきたようで大船山からの画像はありませんm(_ _)m

山頂往復後は坊ヶツル方面に下っていきます。
多くの登山者とすれ違いながら3合目付近まで下っていくと、立中山と書かれた小さな案内板とケルンの有るところから左に入っていきます。これまでとは大違いで、ここから立中山まではひとりの登山者とも会うこともなく静かな山歩きが楽しめました。と、言いたいところですが、以前通った時もそうでしたが、人が余り通らないから空木や馬酔木などの灌木の枝が登山道を塞ぎ通行に時間が掛かり難儀した。また何ヶ所か登山道を見失いやすい所もあり注意が必要です。


立中山から見る大船山です。

「おぉ〜い」、「どこですか?」、「こっちこっち!」。
山頂の手前で数人のグループが藪の中で道迷いをしているようです。
「すいません。大船山に行くにはどっちですかね?」
一応私が歩いてきた方向を教えましたが大丈夫だったんでしょうかね?

確かに多くの踏み跡が有り迷いやすいでしょう。分かりづらい登山道で手足が傷だらけに成りながらやっと山頂に到着です。
この山頂にもミヤマキリシマの株は点在しますが、殆ど終わっているようでした。
目の前には白口岳の急登も斜面が見えます。この登りも大変です。

山頂から南方向に少し下ると、鉾立峠に到着です。
真っ直ぐの急登を行くと白口岳です。左が”くたみ分かれ”を通って沢水に行けます。
右はこれから行く法華院温泉方向です。法華院のキャンプ場手前の水場付近にはバイケイソウがほころびはじめていました。


鉾立峠から程なく法華院温泉山荘に到着します。
山荘に泊まり温泉にでも浸かってゆっくりしたいところですが、今日は山荘には立ち寄らずに帰ります。坊ヶツルの側を通り大船山林道を行き、右画像の分岐から”暮雨の滝”方面に行きます。


ブナやミズナラの気持ち良い登山道です。

途中、一気に高度を下げる所が有りますが、殆ど水平の登山道を鳴子川の水音を耳にしながら登山口に向けて進みます。

その急下りの手前で休憩していると、夫婦の方が後ろから「これを行くと飯田高原にでれるんですかね?
」と声を掛けられて来ました。私が「どこの登山口から登られたんですか?」と聞くとよく分かっていないようで、よくよく聞くと長者原からのようです。「ここを行くと長者原から離れた吉部と言うところに出ますよ」。「・・・・・・・・・・」。私が「途中、”この広い道は長者原には行けません”と言う看板が有りませんでしたか?」と聞くと「はい、ありました」との返事でした。

やはりこの時期の登山者には普段山歩きなどしない人も沢山いるんでしょうね。
自分がどこから入山し、どこの山に登りどこに下るかぐらいは下調べくらいしてきて貰いたいですね。私が下山したときに、まだ登山口近くで困っているようだったら長者原まで送ってやろうと思っていましたが、先に下山して行った二人は私が水口登山口に着いたときは見当たりませんでした。

明日からの週間天気予報は全て傘マークが出ています。
とうとう本格的な梅雨に突入していくようです。今回は上手い具合の梅雨の晴れ間の山歩きでした。
多分、今年のミヤマ鑑賞はこれが最後となるでしょう。ここ数週間は大賑わいの九重連山でしたが、暫くは静かな山に戻るでしょう。来年も沢山のミヤマキリシマが咲き誇ってくれると良いのですが、どうなる事でしょうか。

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